当社代表のかつてのドライバーF君は現在ハイデラバードに住んでいますが、本人及びご婦人・長男が新型コロナに感染し1週間入院させられました。彼によれば病院のベッドは足らず、酸素も足らず、薬も足らないひどい状況になっているとのことでした。とにもかくにも、大事に至らず全員無事退院したので安堵しておりますが、そのコロナも現在ピークを過ぎたと報道されています。今後収まったとしても、今回の教訓をもとに第3波を予期した準備を着々と進めていってもらいたいものです。正に、備えあれば患いなし。
↑F君一家
ただし、40万人感染なんて聞くとヒェッと思いますが、総人口13億8千万人の中の40万人です。かつて30万人の感染者を出した米国の総人口は3億3千万人です。率で言うと、インドの40万人は米国の30万人とは比較にならないほど低いことになります。
現在も数だけを取り上げて報道する傾向が続いていますが、率に関することもちゃんと報道されるべきです。実際、ドイツなどでは何万人当たり何名が感染と報道されています。その率で見ると、インドは100万人当たり約1万7千人で222ヵ国中110番目、死亡率は同じく100万人当たり186人で113番目。ヨーロッパ諸国に比べれば遥かにマシです(worldOmeter)。感染して回復した人の割合は米国79%、インド83%と大差はありません。つまり、数字で見る限り、米国とインドの医療体制にも大差はないことになります(数字上はインドの方が上)。いたずらにメディア報道に煽られることなく、データに基づく客観的な分析する習性を常日頃から身に着けておくことの大切さを改めて痛感させられます。