インドの歴史は古く、紀元前2500年頃から紀元前1500年頃までインダス流域でインダス文明が栄えました。その後北西からアーリア人が進出し、ガンジス川中流域付近を中心に勢力を広げました。
紀元前4世紀頃にはモーリア王朝が興り、紀元前3世紀にアショカ王がインドを統一しました。その後分裂割拠し、グプタ王朝により再統一されましたが、16世紀に入ってからトルコ系イスラム民族が北部インドに侵入し、ムガール帝国を築きました。
世界遺産のタージマハールが建立されたのは、このムガール帝国時代です。栄華を誇ったムガール帝国も大英帝国によって滅ぼされ、1858年に大英帝国がインド全土の直接統治を開始し、1877年に、英国女王がインド皇帝に即位しました。
この大英帝国から独立を果したのが、1947年です。この独立には、日本も少なからず関わることとなりました。独立には、無抵抗主義を貫いたガンジーの他に、力で独立を勝ち取ろうとしたチャンドラボースがおり、このチャンドラボース率いるインド国民軍(INA)と日本軍とが協同して行なった作戦がインパール作戦です。
この作戦は失敗に終わりましたが、戦後英国がインド国民軍兵士を裁判にかけ、犯罪人として裁こうとしたところ、インド全土で暴動となり、インド人の心にインド国民軍兵士を英雄として処するという意識が広まりました。チャンドラボースは、現在でも多くのインド人にネタジ(偉大な指導者)として親しまれており、コルカタの国際空港はネタジ・スバス・チャンドラ空港と命名されています。