UNIQLOの柳井氏、衣料品のインドからの衣料品の調達に意欲的
6月25日、ファーストリテイリングの代表取締役会長兼社長の柳井正氏は、インドのナレンドラ モディ首相と会談し、同社はインドから衣料品を調達する意向があることを示しました。
柳井会長の意向を受け、モディ首相は、UNIQLOブランドのインド展開を歓迎するとともに、インドにはコットン素材が豊富にあること、衣料産業における熟練工が大勢いること、衣料品の生産インフラが整っていること、巨大な国内市場があること、及び輸出に対応できる良質な港があることを、柳井会長にアピールしました。
衣料品の小売業では、30%以上を国内調達にすれば小売店舗を営業することができるとされています。
インドで製造された衣料品の輸出は、額にして年間150億ドルに上ります。Zara、GAP、Marks &Spencer、Ralph Laurenといったグローバルに展開するアパレルメーカーは、既にインドでの生産を行っています。
柳井会長は年初に行った事業拡大計画の発表で、アジアが非常に重要な場所であることを強調し、同社はアジアでのビジネス展開においては欧米のメーカーよりも地理的に優位であると言っています。
日本企業が地理的条件をどう生かしてアジアでのビジネスを展開するのかという観点でも、ファーストリテイリングの動向は参考になる点が多いのではないでしょうか。
(参考:The Economic Times)