インドの最大の祝日である「ディワリ(Diwali)╱ディーパバリ(Deepavali)」が、2023年は11月12日(日)に行われました。ディワリは、インド人が闇(悪)に打ち勝つ光(善)を祝う行事で、粘土ランプ(deepa)の列(avali)から来ており、キリスト教徒のクリスマスと同様にインド人にとって重要なお祭りです。
インド歴の第7番目の月の初めの日(新月の日)に開催されるので毎年日付が変わり、今年は昨年より19日遅い日付となり、5日間に亘る新年のお祝いでした。
インドの地方や宗教によってお祭りの形式は異なりますが、一般的なスケジュールの第1日目は幸運をもたらすために家を掃除し、台所用品等を買います。2日目は粘土ランプに点灯しランゴリ(Rangoli)と呼ばれる色粉で作った模様を飾り、料理等のお祭りを始める準備をし、3日目(2023.11.12)の本番は、暗い夜に花火と爆竹で家族そろって富と繁栄の女神ラクシュミを称え、伝統的なディワリ料理で祝います。新年の始まりである4日目は、友人や親族が贈り物を持って新年を祝い、5日目は姉妹兄弟の絆を祝います。
ディワリは、光の祭典としてインド各地で盛大に実施されており、この時期の家の改装、新しい衣服の購入、贈り物等を行うと縁起が良いとされています。2023年は、3.75Lark crore(3.75兆ルピー=約6.7兆円)の個人消費が行われ、従来の中国製品に替わりインド製品(モディ首相の掲げるMake in India)の購入が大幅に増えています。
ディワリは、世界各国で同様の祭りが実施されており、日本においても横浜や西葛西等で実施されました。
(飾り付けられるランゴリ、stylesatlife.com)
富と繁栄の女神ラクシュミが、家を見つけやすくするための灯りとインドの文様が色粉により描かれています。