8月29日から8月30日にかけて、インドのモディ首相が4年ぶり8回目の日本を訪問しました。モディ首相は、石破首相とともに電子工場や半導体工場を見学し、移動には新幹線を体験する等精力的に視察をおこない、「経済安全保障イニシアチブ」の創設を表明しました。石破首相は、経済分野においてインドに対し今後10年を念頭に10兆円の民間投資を行う新たな目標を設定しました。また、期間中日本の16都道府県の知事と会談し、国対国のみならず、インドの州と日本の都道府県による「日印特別戦略的グローバルパートナーシップ」の下での協力強化を呼びかけました。
モディ首相は、日本の首相夫人にパシュミナショール(チャンタンギヤギの上質な内毛で作られた軽くて柔らかで温かいショール)を贈り、石破首相にはムーンストーン(新しい始まり、愛と絆、安らぎと平和の意味を持つ)の丼と銀の箸を贈りました。
モディ首相は、日本の後で上海協力機構の首脳会談に出席しますが、3日に実施される抗日戦争勝利80周年記念パレードには参列しないことを表明しました。
日本とインドの相互補完的な関係構築のため、今後10年に向けた日印共同ビジョンや人材交流のアクションプラン等が確実に実施されることが期待されます。
(Photo: Reuters)