インドの財務省は9月3日、日本の消費税に相当する物品サービス税(GST:Goods and Services Tax)を大幅に改定し、ヒンドゥー教の重要な宗教行事(ナブラトリ)が始まる9月22日から適用することを表明しました。
5%から28%まで4段階ある現在の税率を5%と18%の2段階に簡素化し、全体として減税の効果が広く行き渡ることにより消費の改善を図り、すべての国民の生活の向上を目指しています。
歯磨き粉やシャンプーなどは18%から5%に減額し、小型車とエアコン、テレビなどは28%から18%に、個人加入の生命保険と健康保険は課税対象から除外されます。たばこなどの嗜好品や大型車などのぜいたく品には、新たに40%の課税が導入されます。
連邦政府や州政府は税収減になりますが、減税による消費喚起が税収減を上回ることが予想され、トランプ大統領の50%追加関税による景気後退への懸念を払拭することが期待されます。
ナブラトリ(Navratri)は、ヒンドゥー教の3人の女神を3日間讃える(9日間)お祭り。
(Photo: Yatraklick)