12月4日から2日間、ロシアのプーチン大統領が国賓待遇でインドを訪問し、モディ首相が空軍基地の空港で出迎えました。国際刑事裁判所(ICC)に加盟していないインドへの4年ぶりの訪問であり、両国の伝統的な友好関係を示す歓迎を受けました。
ロシア産石油の購入を問題視しアメリカから50%の関税を付加されているインドとしては、購入量を削減しつつもロシアとの関係強化をアピールする狙いがあります。ロシアとしては、ウクライナとの戦闘が長引くなかインドとの経済的な関係維持が大きな目的です。
今回の首脳会談において、これまでは防衛協力が主体の関係から経済、人的交流、貿易面でより深く協力することが確認されました。防衛協力の面において、ロシア製原子力潜水艦のリースやスホーイSu-57(第5世代ステルス戦闘機)の購入について協議されています。
インドのアメリカ、ロシア及び中国との関係は微妙な緊張関係で成り立っておりますが、ロシアの兵器に大きく依存しているインドにとって、ロシアとの関係を簡単に断ち切れない事情もあり、はたまた米国との関係も悪化させたくないという思惑もあるため、モディ政権は今まで以上にしたたかな外交上のかじ取りを余儀なくされるでしょう。今後のインドの外交を注視しておく必要があります。
プーチン大統領を迎える、インドのムルム大統領(左)とモディ首相(右)
(Photo: The Tribune)