電力は経済成長と国家の繁栄に不可欠な要素であり、発展を続けるインドは、世界で最も急成長しているエネルギー市場です。
国際エネルギー機関(IEA:International Energy Agency)によると、インドのエネルギー部門への投資が2018年度に12%成長し、世界第一の成長率を示しました。
インドの電力供給区分は、総発電量350,162MWの内石炭発電が54.6%と半数以上を占め、再生可能エネルギーは21.2%で石油・ガス燃料の7.3%より多い状況です。
インド政府は、2022年までに、再生可能エネルギー容量を175GWにする目標を設定しており、そのうち約100GWは太陽光、60GWは風力、バイオ発電・小型水力等その他で15GWとしています。
現在インドは石炭発電の最大市場となっていますが、2040年までに効率的なバッテリーが蓄電に利用され、太陽エネルギーのコストが減少することが見込まれるため、インドの総発電量の半数が再生可能エネルギーに置き換わると予想されています。
インドの電力供給区分(2019.1.31) |
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区 分 |
発電量 |
占有率 |
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燃 料 |
223,901MW |
63.9% |
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石炭 |
191,093MW |
54.6% |
亜炭 |
7,233MW |
2.1% |
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ガス |
24,937MW |
7.1% |
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石油 |
638MW |
0.2% |
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水 力 |
45,399MW |
13.0% |
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原子力 |
6,780MW |
1.9% |
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再生可能 |
74,082MW |
21.2% |
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合 計 |
350,162MW |
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