どこの国でも季節や年によって野菜の値段は上下するものですが、現在インド各都市では玉ねぎの値段が高騰し話題となっています。
玉ねぎはカレーなどのインド料理には欠かせないものなので、玉ねぎの値段高騰は庶民の家計を直撃します。ここ数年は高くてもキロ40数ルピー程度だといわれていた玉ねぎが、12月第一週の時点で、政府機関が記録した最高値がキロ165ルピーになったとの報道もあります。
インドで玉ねぎの生産量の最も多い州はマハーラーシュトラ州ですが、カルナータカ州やグジャラート州も玉ねぎの生産量が多い州です。
今年8月にインド南部と西部がモンスーンの豪雨に見舞われ、南西部ケララ州では多数の死者がでたとの報道がありました。西南部カルナータカ州や西部マハーラーシュトラ州、グジャラート州も大雨で農産物畑に大きな被害が出て、今回の玉ねぎ不足の原因となっているといわれています。
インド政府は、国内市場への供給量を増やすため、9月29日に玉ねぎの輸出を禁止しました。この影響で今まで玉ねぎの多くをインドから輸入していたバングラデシュでも玉ねぎ不足が深刻な問題となり、ミャンマー、トルコ、中国、エジプトからの輸入で急場を凌いでいるようです。