2019年6月現在、日本に在留する外国人は283万人、日本の総人口の約2%にあたります。日本に定住を希望する外国人は近年増加傾向で、外国人の家族も増加し、日本で育つ外国人の子供も増えています。
このような現状を踏まえ、「多文化共生社会を考える」等の題名で講演会や勉強会が各地で開催されています。
多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」(総務省・多文化共生推進に関する研究会)だそうです。
先日、講演会に参加する機会があり、専門家の講演をお聴きしましたが、日本における多文化共生への取り組みは、法的整備を含めまだまだ不十分で、多くの課題があるとのお話しでした。国の役割、地方公共団体の役割、企業の役割、地域社会の役割等を明確にし、日本人も外国人も共に幸せに生活できる多文化共生社会実現の必要性を強く感じました。
そのような中、東京都大田区のインド料理店で、「ナン」を焼く窯の木炭が原因と思われる一酸化炭素中毒事故で、インド人店員2名が死亡したとの報道がありました。
母国から遠く離れた日本でお亡くなりになったお二方の社会保障制度はどうなっているのだろうか、遺族への補償はきちんとされるのであろうかと、余計な心配をしています。
お二方のご冥福を心からお祈りいたします。(合掌)