インドの感染者数が70万人を突破する勢いです。死者数も2万人に迫っています。その勢い、留まるところを知らずといった状況です。
データ:worldometer
(https://www.worldometers.info/coronavirus/)
インドは元々医師・看護士の不足と病床数の不足、更には公立病院の医療機器の不足と施設そのものの老朽化、医療施設の絶対数の不足など多くの問題を抱えており、医療崩壊が深刻な問題となっています。実際、8カ月の妊婦が、12時間も病院をたらい回しにされた挙句死亡するという痛ましい事件まで発生しています。
このような状況下で急速に注目を集めているのがテレメディスンです。インドでは、大半の人が病院より20km以上離れたところに住んでいることから導入されたシステムであり、既に650箇所のテレメディスンセンターがあり、12,000の都市とブロードバンドで通信可能(2014年6月現在)となっておりますが、これをより積極的に活用しようという動きです。患者と医師・看護士が直接接触しないという利点もコロナウィルス対策として注目されている理由です。問題は、これに対応できる医師が不足していることであり、これにより医療崩壊が一気に解決されるとは思われませんが、少しでも状況を好転させるために活用されるべきでしょう。
今こそ政府と民間企業が一体となって医療体制を立て直す時、インド人の英知と行動力に期待するところ大です。頑張れインド!