インドの最大の祝日である「ディワリ(Diwali)╱ディーパバリ(Deepavali)」が、2020年は11月14日(土)に行われます。ディワリは、インド人が闇(悪)に打ち勝つ光(善)を祝う行事で、粘土ランプ(deepa)の列(avali)から来ており、キリスト教徒のクリスマスと同様にインド人にとって重要なお祭りです。
インド歴の第7番目の月の初めの日(新月の日)に開催されるので毎年日付が変わり、今年は昨年より18日遅い5日間の新年のお祝いになります。
インドの地方や宗教によってお祭りの形式は異なりますが、一般的なスケジュールの第1日目は幸運をもたらすために家を掃除し、台所用品等を買います。2日目は粘土ランプに点灯しランゴリ(Rangoli)と呼ばれる色粉で作った模様を飾り、料理等のお祭りを始める準備をし、3日目(2020.11.14)の本番は、暗い夜に花火と爆竹で家族そろって富と繁栄の女神ラクシュミを称えます。新年の始まりである4日目は、友人や親族が贈り物を持って新年を祝い、5日目は姉妹兄弟の絆を祝います。
ディワリは、光の祭典としてインド国内外で親しまれており、この時期の家の改装、新しい衣服の購入、贈り物等を行うと縁起が良いとされています。
10月6日、インド保健省は新型コロナウイルスのパンデミック渦中における、ディワリ期間中のガイドラインを発表しました。大規模なイベントの人数制限、マスクを着用し6フィートの距離を保つ、65歳以上・妊婦・10歳未満の子供は家で過ごす等が示されています。また、一部の州では、花火や爆竹の販売及び使用が禁止されています。
インドの最大のお祭りであるディワリにおいて、規制がどの程度活かされるか不明ですが、感染予防対策の緩みがパンデミックの広がりに繋がらないこと祈るばかりです。
写真:(ビルの入り口に飾られた、ランゴリ)
富と繁栄の女神ラクシュミが、家を見つけやすくするための灯りとインドの国鳥である孔雀が色粉により描かれています。